葬儀式関連用語と解説

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ひゃくかにちほうよう(百か日法要)

儒教で行なわれていた卒哭(そっこく)忌を仏教で採用したものである。 「卒哭」の哭は声をあげて泣き叫ぶこと。哭を卒(お)える意味。百か日供養がおわるとお膳上げといって、新しい霊は祖先の霊と合祀されることになるため百か日法要には「施餓鬼会」を行なう。この百か日のお布施は僧侶の供養料、卒塔婆料(仏の供養料)、施餓鬼料(無縁仏の供養料)の三種類にわけて寺に納めるしきたりが昔から伝わっている。 百か日法要を早めて三七日、五七日の仏事のときに兼ねて法要を営む場合もある。そのあとの法要は一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌の供養を行なうことになっている。一般は十七回忌、二十五回忌、三十三回忌でもって打ち切られているが、五十回忌の年忌で切り上げる家もある。なお、真宗では卒塔婆を用いず、施餓鬼会も行わない。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |