葬儀式関連用語と解説

< 目次に戻る >

きたまくら(北枕)

釈尊が、沙羅双樹の下で死をむかえたとき、頭を北方にし、西の方を向いて、右脇を下に横向きに寝ていた故事にならったもの。すなわち、頭北面西右脇であり、獅子臥ともいう。死者を北枕にするさいは、必ずしも顔は西に向けなくてもよい。仰向けにし、手を胸の上に組ませるのが普通である。神式葬の場合も遺体の向きは北枕にするのが普通である。神社によっては、東枕あるいは、上位(床の間のある方角)か、右方に首がくるように寝かせる。白い布(または、ガーゼ)を死者の顔にかけるのは仏式神式ともに同様である。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |