葬儀式関連用語と解説

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こうろ(香炉)

香を焚く器。仏前においては、三具足、五具足の一つで、華瓶、燭台と共に供える。金、銀、銅、金銅、白銅、赤銅、青銅などの金属製や陶製が多く、瑠璃や象牙、紫檀制などもある。古代には、仏前で礼拝供養をするとき、手に香炉をかかげたため、香炉に柄がついている。柄香炉はその遺風である。
 香炉の一つに火舎があり、密教法具の一つであり、後世に、仏前四具足の一つになった。原則として、金香炉には炭火を入れ、沈香、もしくは五種香を焚き、土香炉では、線香または抹香に火を点けたのを入れる。香炉の種類としては、一、居香炉(すえこうろ 博山香炉、火舎香炉、?哩(きりく)字香炉、金山寺香炉、鼎(かなえ)形香炉、三足香炉、香印盤)、二、柄香炉、三、釣香炉、四、象炉。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |