葬儀式関連用語と解説

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しょうこう(焼香)

仏に対する六波羅供養の一つであり、釈尊の頃から二千五百年つづけられてきた儀式である。仏事に参ったり、葬式に参列すると必ず焼香をしなければならない。仏前を荘厳することによって、敬けんな心をささげるという行為で、参詣者みんなが参加することに意味がある。
 焼香のやり方は宗派によって多少の違いがあるが一般的なものは、まず焼香台のある仏前にすすむ。そこで本尊または遺影を迎ぎ、頭をさげて黙礼する。それから、香合(こうごう)の香をつまみ、香炉へ一回、または二回、焼香する。この場合、ひとつまみずつ頭上にいただく必要はない。そのあと、合掌礼拝をして退く。焼香の順序は、故人に近い関係の順である。
 告別式に先立ち葬儀を行なう場合は、葬儀式の時間内に近親者の焼香はすませ、告別式開始と同時に、立礼して一般会葬者の焼香をうける。葬儀のとき親戚関係の焼香の順で問題が起こることがあるので、そういう場合は、老人方や親戚の長老にあらかじめ順位をきめてもらうとよい。
 仏教だけでなく、キリスト教(カトリック)でも、前夜式などで線香を用いる。香を焚く前で司祭は、「主よ願わくば、焚く香のごとく、わが祈祷が導かれて聖前に至らんことを」と誦える。しかし、仏教のように、焼香の儀式は行なわない。

参考文献:「葬儀大事典」(鎌倉新書)  | yeohoo |